ブラザークラウス野外礼拝堂
Bruder Klaus Field Chapel, 2007
ドイツのケルン近郊にとっても素敵な礼拝堂があります。
先日、ちらっと雑誌で見かけたので今日はその紹介。
デザインしたのはスイスの巨匠、ピーターズントー氏
この建築家は他にも優れた建築物を多数生み出しています。
そして施工したのがなんと施主を含めた地元の人達というから驚きです。
内面の型枠には丸太を組み、外面には型枠パネル。
50センチずつこつこつとコンクリートを打っているので、仕上がりに微妙な色の変化が表れています。
で、内面の型枠をどうやってばらすかというと、火をつけて燃やしちゃうんですね。
なので内部空間はコンクリートに墨がついて真っ黒。
しかし天井に穴があいていて、そこから入る光が実にドラマチックなんです。
素人施工なので、コンクリートの打継部にはジャンカ(セメントと砂利の分離)ができていたり、
建ちのラインが通っていなかったりと施工の方は精度的に微妙なところがあるのですが、
この建築物をトータルで見るとむしろこっちの方がいいように思えるから不思議です。
世界的にみると、日本の施工技術は当社も含めかなりレベルが高いと思うのですが、
たまには一般の方々も巻き込んでわいわいしながらこんな建物を作ってみたいものです。
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