丑の日に「う」の付く物食べると体に良いという民間伝承からヒントを得て、売上不振に悩んだ鰻屋から、相談を受けた平賀源内が「今日は土用の丑の日」と書いた張り紙を出して宣伝することを提案。
その鰻屋が繁盛したため、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したという。
この民間伝承を根拠とするならば、土用の丑の日に食べるものは「うどん」でも「うど」でもいいことになる。
鰻を食べるのが主流となったのは、バレンタインデーのチョコレートや節分の恵方巻きなどと同様、現代でいうマーケティングに近いものといえるようである。
しかし、鰻にはビタミンA、ビタミンB類が豊富に含まれているため、夏バテ、食欲減退防止の効果が期待できる。
そういった面に鑑みると、当時夏の時期に鰻を食べたのは理に適った習慣であるともいえる。
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