日向のU支店長からです!!石原第二トンネルが貫通した現場報告です!!
H23年10月5日10時に、石原第2トンネルが貫通しました。
このトンネルは、延長232mで、国道327号線椎葉村石原工区の1事業です。
今年度発注予定の石原第1トンネルが完成しますと、椎葉村松尾〜本村までがほぼ2車線の道路となり、車の離合に非常に不便だと感じていた利用者に格段の利便性与え、椎葉の発展に大いに寄与することになるでしょう。
このトンネルの岩質は、互層構造の砂岩と頁岩で構成されていました。
薄い石の層が何枚も積み重なって出来ている地層で小さな隙間が沢山ありました。
このため、発破が効きにくく掘削に苦労したそうです。
ダイナマイトでの破砕は、爆発した時の衝撃波と急激なガスの膨張によりもたらされます。
この様な岩質の場合、爆発のエネルギーが分散され切羽(掘削の最先端)方向に向かわなかった為と考えられます。(この様な現象を発破技術者のあいだでは「奥鳴り」と言っています)
本来トンネル工事は、排水性を考えて、上向きに登り勾配で掘削していきます。
ただし、線形・地形・施工手順により下り勾配で施工しなくてはならない場合もあります。
下り勾配で掘削しますと、坑内に発生する地下水と、工事用水が切羽に溜まっていきます。
切羽は工事用機械が動き回るため、溜まり水は、泥と混ざって、比重の大きい粘性度の高い泥水となって、作業環境を非常に悪化させます。ポンプを痛め、排水パイプを詰まらせます。
最悪の場合にはバキュウムカーで何度も汲み上げなければなりません。
このトンネルも下り勾配の施工でしたので、現場は苦労し、工夫してこの日を迎えたのでしょう。
おめでとうございます。
完成まで危険な作業が沢山あります。
細心の注意を払って、チームワークを良くし、無事故で完成させて下さい。
なを、この工事は、大和開発・坂下組・五幸建設、3社の共同企業体で施工しています。
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