高千穂町で現在施工が進んでいる『岩戸坂トンネル(仮)』を見学してきました。
現場で働いている方々も、くやしいくらいヘルメットと作業服が似合っていて、丁寧に説明して下さった、現場所長さんに至っては自然と真正面から闘ってきた自信と誇りからか、するどい眼光を持つ智将の如き存在感を漂わせていらっしゃいました。
というわけで、トンネル見学の感想です。
シビルエンジニアリングは合理性を追求した建築物だと思います。
現代建築において、この合理性とはかなり重要なキーワードでして、いろいろ語りたいことがあるのですが、今日は辞めときましょう。
そもそもなぜ入口がこのようなデザインになっているかだけ簡潔に説明しますと、このスフィンクスの前脚みたいに構築された、トンネル入口前に打たれたコンクリートは車がトンネルの中に入る時に人の緊張を和らげる心的効果を狙ったもので、さらにトンネルの入口部分は表面がボコボコした物で覆ってあります。
そうすることによって壁面が光を吸収し、光の強さが急激に変化しないよう工夫されています。
出口はこんな感じでした。
内部空間です。
打たれたてのコンクリートが本当に綺麗でした。これがそのうち排気ガスで汚されていくのが実にもったいない。
みんな自転車で通過すればいいのに。。。。
まとめ。 雄大な自然が残る高千穂で、その自然に寡黙に立ち向かう現場の方々に心打たれました。
これからもっと寒くなるでしょうが、現場のみなさん、健康と安全には十分にご配慮下さい。
そんなトンネルに対する考えがずいぶんと変わった一日でした。
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