今回は、高鍋町で施工中の高鍋側道橋根固の現場報告をしたいと思います!
この工事は、国土交通省 宮崎河川国道事務所が発注した工事で、小丸川が増水した時の強い水流により、
橋脚回りの洗掘を防止する工事です。
【施工前】
一般的に、この様な洗掘防止工事の工法は、橋脚回りを、コンクリート製のブロックで覆うのですが、
この現場では、コンバック(コンクリートを打設する布製の型枠)を橋脚回りに設置して、その中にコンクリート
を充填する工法が取られました。
まず、以前方財掘削現場で紹介した、現地で組立て解体の出来る、パドック船を持ってきて、その上にバックホーを載せ、
橋脚回りの、土砂の荒掘りを行います。
【床掘状況】
その後、コンバックを沈設する為に、潜水士により丁寧に所定の高さまで、整形していきます。
【河床均し状況】
陸上では、先程、説明したコンバックを組み立てます。
【コンバック組立状況】
【コンバック組立完了(1橋脚分)】
河床均し後、陸上で組立てたコンバックを所定の位置に設置し、コンバック同士を、潜水士により丁寧に緊結して型枠とします。
【コンバック沈設状況】
【コンバック沈設完了】
この中に、コンクリートをポンプ車で打込みます。
【コンクリート打設状況】
ちなみに、この工事で使うコンクリートは、水中不分離性コンクリートと言って、その特徴として、
(1)水中不分離性、(2)水質汚濁防止、(3)セルフレベリング性(優れた流動性・重鎮性)、(4)工事の簡略化と工期短縮、が上げられます。
また、こういった現場で活躍する「潜水士」は、普通テレビ等で良く見かける、アクアラングを背負った潜水士とは異なり、
陸上から、ゴムホースで空気をおくります。このホースには、電話線も付いていて、陸上・水中で綿密に連絡を取り合い、
安全で、正確に作業を進めます。
【コンクリート打設完了】
【施工後】
一見、大きく、丈夫そうに見える構造物にも弱点があり、永く使用し続ける為に、目立たない所で補強する工事も非常に大事です。
もしかしたら普段利用している橋などでも、行われている工事なのかもしれませんね!!!
今回の写真は、この現場の代理人、S藤主任に写真を頂きました!
潜水士が活躍する現場と言うものを、初めてみたので、なんだかとても新鮮でした。S藤主任、写真提供、本当にありがとうございました!
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