１０月より延岡市で工事を進めてきました延岡魚礁工事が完了しましたので報告します。
この工事では、ＡＴ魚礁１５基、
ハニカム魚礁１５基、
ＦＰ魚礁３０基、制作しました。
陸上での制作作業を終えると、魚礁を船に乗せ、約５キロ先の沖に沈設し、工事が完了となります。
魚礁が小さく見えてしまう程のこの大きな船は、『起重機船』と呼ばれるものです。
起重機船とは、重量物を吊り上げて移動させる用途に特化した作業船のことです。移動式クレーンおよび海上起重機の一種で、船にクレーンを搭載した形体が一般的となります。
完成検査時には、魚礁がしっかりと沈められているか、魚探のようなレーダーで確認を行うのだそうです。
（今更なのですが…）魚礁とは、魚類を集めたり増やしたりするために海中や水中に設置するもので、次のような機能があります。
・物陰に隠れる性質を持つ魚類の隠れ場
・小型の魚類が大型の捕食魚から逃げるための逃避場
・繁殖に欠かせない親魚の産卵場
・魚礁により周辺の潮の流れを弱めることで、泳ぐ力の弱い動物プランクトンが集積する場
・プランクトンを食べる小型魚類が繁殖する場
魚食文化が浸透している日本では、日々さまざまな魚が食べられ、水産物の安定的な供給は欠かせません。そのために行っているのが漁場整備なのです。
これまで現場報告では、道路に関する工事をご紹介することが多かったのですが、それ以外にも坂下組では普段なかなか目にする機会はないけれど、私たちの生活の基盤を支えるたくさんの分野の土木工事を行っています。
現場を担当したＭ主任・Ｋ主任、現場見学や写真提供ありがとうございました！そしてお疲れさまでした！
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