この鉄橋は、日の影温泉駅のすぐ下流にあります。
2005年9月5日から1本の列車も通過していません。県北に大きな爪痕を残した、台風14号のせいです。
色々なところで災害を起こした14号は、高千穂鉄道にも及び、川水流、城の2本の鉄橋を流失させただけでなく線路や駅舎にも甚大な災厄を残したのでした。
財政難にあえいでいた高千穂鉄道?に数十億と見積もられていた復興費用は捻出するすべもなく倒産してしまいました。
トロッコ列車・鮎やな列車等の企画も当たり経営に明るい見通しが立っていただけに残念です。
幾多の土木技術者がその持てる技術と心血を注いで、この急峻な五ヶ瀬川 沿線に、トンネルを掘り、鉄橋をかけ、岩を削り・・・鉄道が完成し1番列車が通った時の喜びはいかほどだったでしょう。
今は夏草が茂り関係者の夢の跡のようです。
余談ですが、坂下組も郷土の企業として第3セクターであった高千穂鉄道㈱の株主でした。
＜写真＆文章：日向支店 支店長＞
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