今日は、国富町で施工中の 本庄橋ニューマチックの現場報告 をしたいと思います。
現在、老朽化した本庄橋の架け替え工事を行っています。
今回がこの工事の初年度で、坂下組・志多組・大和開発JVで、橋台1基を施工しています 。
本庄橋ニューマチックとは、社内で使っている略工事名なのですが、
この“ニューマチック”とは正式には、ニューマチックケーソンと言い、橋梁下部工の基礎形式の一種です。
橋梁を支える地盤が、強固な岩盤であったら、直接基礎を構築しますし、支持層までが深かったら
鋼管杭・場所打杭等の杭基礎となり、水の少ない陸橋では、深礎杭であったりします。
ニューマチックケーソン工法とは、水のある河川に橋の土台を作って行く工事です。
丁度バスタブの中に、洗面器を逆さにして沈めて行くようなことをイメージすると解り易くなります。
バスタブが河川であり、洗面器が橋の土台です。洗面器(ケーソン)の中には、「空気」があり、その中で作業員が底の土砂を掘削し、取り出して、徐所に掘り下げていきます。
掘り進んだ分、上にコンクリートを打足していきます。洗面器(ケーソン)の中に水が浸入しないように、洗面器(ケーソン)のなかの空気圧は底に掛かる水圧と同等か、ちょっと高めにしておきます。
水深10mでは2気圧、20mでは、3気圧となります。(水面上で1気圧、10m深くなると1気圧増えます)。
このケーソンに、作業員が出入りする為、「マンロック」と言う装置があります。
ケーソンと外気との間に気圧差があるため、丁度宇宙船から外に出る為のエアーロックと同じ働きをします。
作業員が急激な気圧の変動により、「潜水病」に掛らないようにする装置でもあります。
中で掘削した土砂を搬出する出口が「マテリアルロック」と呼ばれます。
荷物の出入りの際に、ケーソン内の気圧の急激な低下を防ぐ為の装置です。
写真の右、低い筒が「マンロック」で、左の高いほうが「マテリアルロック」です。
私も休日に現場の前を通ったことがあるのですが、写真で見る通り、迫力のある現場です!
今回、架け替え理由として、老朽化とありますが、現在の本庄橋は車で通った時、少し狭いなと言う印象もあったので、
今回の架け替え工事は、利用者にとって喜ばしいことだと思います。
全体が完成するまでは、まだ数年かかりますが、今から新しい本庄橋の完成が楽しみです!!!
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