新ナショナルギャラリー ベルリン ドイツ 1968
New National Gallery Berlin Germany 1968
「Less is More」とはミースファンデルローエの言葉です。
よく日本では「より少ないことは、より豊かなこと」なんて訳されたりします。
ミニマリズムの思想ですね。
不要なものを取り払い、スッキリさせたものの中にある美学。
日本人にもどこか共通した感覚があるように思えます。
そんな彼が祖国の首都、ベルリンにデザインしたのが、この新ナショナルギャラリーです。
確かに一見退屈で、無表情で、面白みにかけるのですが、実際に体感して、細部まで見始めるとその奥深さに惹きつけられてしまうのがミニマリズムのおもしろい所。
やはりガラス、鉄、コンクリートがメインに使われた建物なのですが、どの角度から見ても隙がなくて、かっこいい。
適当に写真を撮って白黒加工してしまえば、それだけでポエティックなフォトグラフができちゃいます。
ちなみのこのミースという建築家、ドイツにおける近代デザインの発信地であったあのバウハウスの学長も務めていたりしたのですが、やがてナチスに学校を閉鎖され、拠点をアメリカに移すことになりました。
パイオニア達の人生はいつも壮絶ですね。
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