今年度最後のブログは、完成現場の報告をしたいと思います。
『御池川1第1砂防堰堤改良工事』について〜
御池川の渓流には、新燃岳の噴火により火山灰が堆積していたり、山の斜面崩壊により土石流が堆積していたりします。そこで、線上降水帯により集中豪雨が発生した場合は、下流域住民への土石流災害が懸念されるのです。
現在は、御池川1第1砂防堰堤（不透過型砂防堰堤）があり、この堰堤は不安定土砂の下流への移動を抑制し、河道の安定や山脚の固定を図ることを目的として設置された構造物であります。
今回は、この堰堤を改良し、透過型砂防堰堤にする工事を行いました。
透過型砂防堰堤のメリットとしまして、土石流発生時には岩塊や流木がスリットを塞ぎ、堰上げ効果により一般の砂防ダムと同じ機能を果たします。土砂で閉塞した後も、長期的な視野で見れば、徐々に土砂等が抜け元へ戻ることが出来るのです。
工事概要
1.既設道路から御池川1第1砂防堰堤に行くまでの工事道路360ｍの設置
2.既設堰堤のコンクリート切断（ワイヤーソー）、構造物取り壊し
3.既設コンクリートと新コンクリート活着するため打継目処理工（コンクリートチッピング、差筋）
4.コンクリート堰堤工と間詰コンクリートの打設
5.右岸、左岸の法面を安定させるためコンクリート吹き付け、鉄筋挿入工
以上1期工事でした。（2期工事で、鋼製スリット、コンクリート堰堤、間詰コンクリート等を行い完成予定です。また、報告したいと思います。）
（施工前）
（施工後）
S尾主任、U野主任お疲れ様でした。
今年度も今日で終わりです。また、来年度も坂下組を宜しくお願いします。
2018
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